Pelikan 沼にハマる

インク沼…という表現があります。誰が言い出したのでしょうか。この表現力には脱帽です。万年筆が好きで、インクも同じように好きで、ついつい集めて…集まってしまう。そんな状況と心境を見事に表現する4文字。

同じように万年筆本体も収集欲をくすぐるモノです。万年筆本体にも沼があるとすれば…僕のようなレベルは水たまりでチャプチャプしている程度なのでしょうが、猛者の方々は温泉のごとく沼に肩まで浸かっておられます。

僕も収集癖はあるほうだと自覚はしていますが、いろんな強者方のお話を聞くにつけ唖然…ただただ唖然。そんな僕が少しだけ集めたのはPelikan。Pelikanは一部の限定品に手を出さなければ、比較的入手しやすいこともあって、集まってしまったという方が的確かもしれません。

オーソドックスなモノばかりです。 持ち歩くことが前提なのでM1000や M800はありません。#120、#140、 M200、 M400F、 M400EF、 M600といった具合です。

僕の場合は収集癖もありますが、飽き性でもあり、整理魔でもあります。したがって既に手元にないモノもあります。使わないモノや使わないであろうモノは、整理していくことによって常に自分の範疇におさめたいというのが本音です。結局残したのは#140、 M400F、 M600なのですが、#140と M400Fは未使用のままです。使わないモノは整理するという点と矛盾しますが、使わないという決心がまだつきません。2本とも現行モデルではないことも手放さない理由です。#140は'50年代製、 M400Fは天冠に雛2羽時代のモデルです。

天冠に雛2羽でも現行の金色天冠でも書き味に変わりはないだろう…多分変わらないでしょうね。まあでも、違わないという確証もなく。ついつい所持してしまうのが収集癖かもしれませんね。

Pelikanは言う程には個体差もなく、ハズレを引く確率も低いと思いますし、観て楽しめるという点では他のメーカーを凌駕すると思います。