Pelikan スーベレン M600 ヴァイブラントオレンジ

ヴァイ…ヴァイ…噛みそうな名称のPelikanの限定品です。

オレンジの万年筆と言えば誰もが想像するのはデルタかもしれません。確かに綺麗なオレンジです。しかしながら、そのデルタも廃業。聞くところによると職人さんを確保出来ないとのこと。悲しい話題です。

そんな理由で、デルタのドルチェビータはなかなか手に入らないことと、Pelikanを使い慣れていることもあり即決した万年筆です。

デルタに比べると黒の配色部分が少ないからか、少し品良く見えます。逆にデルタは力強さを感じるデザインで、もちろんツボですが。

オレンジの軸は見る角度によって変幻自在。飽きさせません。こういう造りは流石だなと感心します。Pelikanの緑軸が最高に美しいという気持ちが少し揺らぎます。

ニブはF。 Mと迷いましたが、これはこれで正解だったような気がします。贈り物に添えるメッセージなどはほぼこれで書いていますが、ちょうどいい太さとインクの濃淡が優しい気持ちにしてくれます。

そうそう、インクはONYXとか入れちゃダメです、私感ですが。PelikanですとTANZANITEあたりが良いかな…と。オレンジの軸からバイカラーのペン先を経て出てくる上品な紺色。しばらく会っていない大切な方に手紙を書きたくなります…書きませんが。

そう言いながらも、いま入れているインクはパイロットの色彩雫夕焼けです。暖かいのか、切ないのか。僕は吉野弘さんの「夕焼け」を思い出しながら、少し切ない気持ちでペンを走らせるのが好きです。