yamanakashido’s blog

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Pelikan #140

Pelikan製1950年代のモデルです。

#120とともに、スチューデントモデルとのことですが、なかなかどうして立派なモノです。やはり昔の製品はしっかり造っているなぁ…という印象を受けます。

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#120は鉄ペン。#140はペン先が14kに変わります。復刻版が M120として販売されていますね。復刻版は少しペン先の装飾が派手になりましたが、オリジナルはシンプルな装飾で、当時の普及版らしさを感じる造りです。

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僕の#140はデッドストックなので、残念ながらインクを通していません、観賞用です。いろいろ調べていくと、軟らかくはない、腰がある、昔の万年筆だからやはり軟らかい…と様々な記載が。

たまたま#120も所有していましたので、そちらの書き味を。…軟らかいです、鉄ペンなのに。書くという作業が遊びに感じるくらいに楽しい万年筆でした。インクフローもかなり潤沢。楽しいのはその効果もあるかもしれません。ペン先はO、オブリークなるもので、ちょっと独特だったため売却してしまいましたが。オブリークについての詳細は、長くなりますので検索してもらえば助かりますが、左利きの方には良いようです。右利きの僕は軸を捻って使っていましたが、捻り具合を間違えるとウーン…となります。

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#140から少しズレてしまいました。 M120には無い少しお辞儀をしたペン先、コンパクトなのにバランスよく収まるフォルム。モンブラン149とはまた違った意味での万年筆の完成形が、半世紀以上前に確かにあった…という気がします。