PelikanとPILOT
飛行機乗りが空でペリカンに遭遇したというお話ではありません。
同じFでも海外製品は国内製品のニブより太字になると言われます。これは概ね当たっていると思います。
ただあくまで国内製品をベースに言われていることであり、海外製品からすれば国内製品が細いんだ…ということになります。
自分の使い方や好きな書き味でベター、ベストは違ってきますから、あまり気にする必要はないかなと思います。そんな考え方をしている僕は、海外製品、国内製品といった区分けはせずに選んでいます。
今、ビジネスで使用しているのは2本。Pelikan M400のEF、PILOTカスタム初期型の10号ニブF。何れもインク容量が確保出来る点がひとつの決め手です。
Pelikanは吸入式。カートリッジやコンバーターを使いません。尻軸の吸入ノブをクリクリと回します。ピストンが下がりニブをインク瓶へ。吸入ノブを逆回転させるとグイグイと吸い込みます。吸い上げたら吸入ノブを少し戻してインクを2、3滴落とす。ペン先を上に向けて締めて完了。慣れればあっという間に終わります。
PILOTカスタム初期型はPILOT製コンバーターCON70がデフォルトで組込まれています。こちらも簡単。インク瓶にニブを入れたらピストンをピコピコ。あとはPelikan同様インクを垂らして完了。
もうひとつの決め手はコンパクトなこと。Pelikan M600はスーツの内ポケットにはちょっと重く感じます。微々たる違いでしょうが。PILOTカスタム初期型も絶妙な大きさです。
そして最後に、インク残量が分かる点。Pelikanは軸が透けていますから一目瞭然、PILOTはインク窓があるため目視できるのです。
カスタムは以前腰が引けてしまった742や21と同じ仏壇万年筆ですが、妙な威圧感もなく普段使いに活躍しています。若干レアみたいですが、飾っておくタイプの万年筆でもありませんし。
Pelikanは何故か収集癖を擽るメーカーですね。そのお話はまたいつか。