PILOTカスタム初期型と…
万年筆と言えばPILOT。
PILOTと言えばカスタムシリーズ。
これは国内においては定番の発想だと思います。
定番だけに、捻りを効かせたい(僕のような)プチマニアには敬遠されがちかもしれません。
しかし…しかしですよ…分かってはいるんです、その素晴らしさ。カスタム74の試筆があるお店はかなりありますので、ぜひお試しください。
ペン先の太さや種類でこれだけ違うのか、という驚きとほぼ同時に、自分はどんな書き味を求めているのかという疑問が頭をもたげてきます。
デジタルの世界でなんでもこなせる時代に、究極のアナログともいえる手書き文字がこんなにもワクワクさせてくれるのか。不思議です。
現行カスタムから少し距離を置いて、マニアを気取りたい僕は、ひょんなことからプチレアなカスタム初期型と出会いました。
僕のカスタム初期型は、10号ニブのF。これは前回お話したとおりです。カスタム74の5号よりは大きなニブで、現行モデルですとカスタム742と同じ大きさとなります。
太さはFですからカリカリ感を想像しがちですが、なかなかどうして…しなります。同じく普段使いしているPelikanのM400と比べても、落書きが楽しいのはこちらかもしれません。見た目の古さがそんな気持ちにさせるところもあるんでしょうね。ただ誤解のないように一言、M400はM400で素晴らしいのは間違いありません。
毎日ビジネスのお供をしてくれるこの年代モノのカスタムも、ヤレてきているのは事実でコンバーターが弱っています。デフォルトでの取付なので、買い換えることも出来ないのが今の悩みです。