長刀 SAILOR渾身のペン先 2
長刀研ぎ。このペン先ならずっと遊べる。僕はそう思います。
ただ最近気づいたのですが、実はこの書き味を叶えているひとつの要因は軸ではないかと…。プロフィット21の軸自体が好きなんだと。
試しにインクも通していない別のプロフィット21をキャビネットから取り出してみると、やはりしっくりくるのです。パイロットあたりの同レベル万年筆、例えば742と比べてもふっくらしているんですね。尾軸の絞込みのせいか、見た目にも軸の中程がふっくらして見えます。
誤解のないように、パイロットの造りはピカイチだと思います。質感の高い軸の黒、ペン先やキャップリングの金色の品の良さ、シェイプも好きです。
そんなことを試行錯誤して楽しんでいるうちに、ひょんなことから黒銀の長刀を手に入れました。
以前書いたとおり、黒金の仏壇プロフィット21(ニブは普通の M)はキャビネットに眠っていますし、僕の長刀はマルーンです。だからという訳ではありませんが、偶然見つけたのが黒銀。使い倒す目的ですから、仏壇みたいに敷居も高くなく良かったかなと思います。
マルーンと同じN-MFで、当然ながら書き味は同じ。若干インクフローはシブく感じますが、マルーンが良すぎるだけで、普通の万年筆に比べたら間違いなく潤沢寄りです。あっという間にノートに落書きが溢れて、楽しい時間です。書いてはペン先を眺め、また一心不乱に書いて書いて。
今、マルーンはインクを抜いているので、しばらくはこちらが主力になりそうです。