長刀 SAILOR渾身のペン先

長刀研ぎ。SAILORの大人気ペン先です。

万年筆好きな方なら、一度は聞いたことがある名前だと思います。

既に語り尽くされている感はありますが、まさにみなさん書かれているとおり。人気なのも、高評価なのも肯けます。他のどの万年筆とも異なる書き味は長刀研ぎならでは。例えて言うなら小筆、書道の小筆です。書道経験者の方なら小筆でしたためる感覚がお解りだと思いますが、まさにソレ。ちょっと腰がありますが、硬くない、節度を持った軟らかさです。

僕の長刀は数年前受注停止となった旧型で、プロフィット21マルーンのN-MF、中細字です。やはりみなさんおっしゃる通り、他の国産万年筆と比べるとワンサイズ太くなります。この書き味を叶えるための副作用？副産物？なのでしょう。また嬉しいことに大好きだけど敷居の高い仏壇万年筆ではなく、マルーンなのです。気負わずに使えます。

数年ぶりに復活した現行長刀研ぎは、ちょっと思い切らないと買えない値段になりました。5諭吉。内容を考えると納得できる値段ですが、納得よりお得を優先する僕には手が出ません。(実際にはこの値段でも十分お得だと思います)

ペン先のデザインはシンプルになり、逆にキャップリングは派手になったような気がします。何れも僕の好みは旧型優勢ですが、そのあたりは個人差があると思います。そしてマルーンはラインナップから消えました。確かに、現行型のデザインでマルーンはちょっと…という感じがしますから、これはこれで正解かもしれません。

なかなか試し書きをするのは勇気が要る万年筆ですが、試し書きなしで買っても満足出来る万年筆でもある…というのが個人的な感想です。

なんとなく、僕の残りの万年筆ライフの中心に居る万年筆になりそうです。