幸せってなんだっけ

田舎の実家の事を書きました。

道路は舗装こそされましたが、今もセンターラインと信号機はありません。車を持たない方にとっては、一日に3度来るバスが唯一の街への交通手段です。どこかで聴いた歌の歌詞みたいですが。

帰省するたびに田畑は荒れて行き、出会う方も少なくなっていきます。所謂都会暮らしにおける楽しみみたいなものはありません。10年くらい前は携帯すら圏外で困ったものです。

ただ、荒れたとはいえ土地はふんだんに有ります。金銭的な価値はありませんが、広さはふんだんに有ります。

風があたりの雑木を揺らし、雨が庭木を濡らします。家を出て少し歩けば、遮るものの無い土地を太陽が照らします。しかし、所謂都会暮らしにおける楽しみみたいなものはありません。

何故ここに住むのか？いつも思います。都会とは言わないまでも、少し離れた街に出ていけば違った生き方もあるんだと思います。帰省するといつも寄ってくれる親戚のおじさんおばさんにも訊ねてみたいところですが、顔を見るとそんな気持ちも失せてしまいます。みんな笑っているから。